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軽井沢旅想記*軽井沢観光を終えて、一路神奈川へ

感慨深い思いと共に、帰途に・・

さらば!軽井沢、また来る日まで。 とうとう軽井沢に別れ(*001)を告げるにあたって、駅前からの眺めを最後に撮影。やっぱり名残惜しい・・・。
 これから神奈川に帰る電車旅行は、あまり夜遅く着くことがないようにすればいいし、たっぷり時間に余裕を持たせての出発だったので、気が楽だった。しなの鉄道の高い切符を手にして、僕と妻はまた旅人になった。
 快晴の天気!そしてのんびりとした景色の中、しなの鉄道、そしてJR小海線と電車を乗り継ぐ。電車に揺られながら、僕の頭の中は、不思議ちゃん?がいて、なぜにこんなに素敵な気候なのに、どこか体調が100%と感じられないのは何故だろうということ。(*002)
 旅疲れというものを差し引いても、なんだが調子がおかしい・・・。やっぱりちまちまとではなく、優雅に1ヵ月ぐらい、あたり一帯お馴染みさんができちゃうぐらいの期間、生活しないと体が馴染めないように思えた。
 避暑地であるとともに、静養地としても有名な軽井沢で、体調不良になってしまうのは、このっ、このっ、このっ、庶民の血が受け付けないためなのかっ!!!

巻きが足りないチーズ・ソフトクリーム JR小海線の北中込駅は、とっても詩的で、桜が季節に霞んでいて、中学生がいなければ、ある意味メランコリックな雰囲気いっぱいの駅だった。
 おとぎ話の国に滑り込んだかのように、列車は停車し、また景色が動いていく。幻想的なホームにあって、一人くらい顔つきで座っていた異国の青年が、その中で唯一厳しい現実感を漂わせていた。
 絵になりすぎる駅のホームは、一面桜の花びらのシャワー。また無人駅っていうのが、旅情と詩情をあおる。

春気分はやっぱりローカル線がいい!小海駅 乗った列車は、JR小海線を終点まで行くことなく、小海駅止まりだった。(*003)次の発車時刻は、特にホームでは確認できるものがなかった。少し経って、やっと駅の改札近くで車掌さんを掴まえて、時間の確認をすると、2、30分の空きがあった。こんなときは、辺りを眺めぼんやりして過ごすに限る。
 「のどか」という言葉は、この景色で過ごすことと言っていいくらいだった。暑くもなく寒くもなく、空気は澄んで、風はそよぎ、日差しはどこまでもやわらかく降り注いでいた。(*004)

桜前線を完全に無視した鬼桜!! のんびり妻と次の列車を待っていると、停車中の折り返し電車の向こうに、それは見事に全国的な桜のシーズンに置いてきぼりをくらったかのような桜がのしかかるように咲き誇っていた。
 まさに最後の盛りを勢いに乗せて咲いている桜の雄大さは、それでも不思議とのんびりとした景色の中で、違和感無く息づいている。ホームに沿って、多くの桜が咲き誇り、風に乗って、花びらが蝶のように舞っていた。
 もうこのページの写真になると、デジカメもメモリカードはいっぱいなので、仕方なく精度の甘い携帯電話のカメラで撮影している。ホームページに乗せる分には、まだレタッチ加工をしてごまかしが効くが、印刷ということになると僕的には頂けない我慢ならん!品質だ。(*005)

NHK風林火山、広告タイアップの小海線電車! 甲斐、武田信玄ゆかりの地にあって、JR小海線も、現在NHKで放送中の大河ドラマ「風林火山」とタイアップしていて、列車には各役の俳優の写真が大きくプリントされていた。
 写真に写っているのは、主演の武田家軍師、山本勘助役の内野聖陽武さん。武田信虎に仲代達矢、そして武田影虎にGacktをぶつけるという、はまり役と意欲的な挑戦が見える俳優陣で固められている。
 タイアップも空しく、この辺りの旅行客は、とっても少ない。またその効果を期待している感じはまったく見られない。まっ、ごみごみしたところが大嫌いな僕たちには、願ったり叶ったりの旅なのだが。その少ない観光客は、年配層や一人での旅人が多く、そしていたって身軽気軽な身支度で、革のトランクケースを持つ僕らの旅姿は、ちょっとここでは浮いている。(*006)

JR小海線とJR中央本線の乗換駅、小淵沢駅からアルプスを眺める 帰途の旅の真ん中ほどで、JR小海線とJR中央本線の乗り換えで、小淵沢駅のホームに降りる。乗車時刻までちょっと時間があったので、僕たちはお互いトイレを済ませる。(*007)
 行きでは見られなかった、アルプスの山々が、今日はきれいに見えていた。美しくも鋭角にそびえるあの山に登る人たちがいるのが、ちょっと信じられない。まぁしかし、別のジャンルで信じられないことを多くこなしてきた僕が言うのも何なのであるが・・・。
 まぁ、あれだ。山一つとっても、登るものであるとする人、眺めるものであるとする人、絵を描く対象であるとする人、毎日のありふれた景色であるとする人、いろいろなかかわり方があるんだなぁと、退屈な思いにたどりつく。
 その昔、僕がまだ小さい頃、近くのありふれたのどかな山は、この世に知られていない自分だけが発見しうる怪獣なんかで埋め尽くされていたっけかなぁ、とアルプスの山々を見て、ほぉーける僕であった。(*008)

お世話になった軽井沢ガイドブック こうして僕たちのゴールデンな軽井沢旅行は終わった。写真の緑色の雑誌は、妻がブックオフでちょっと前なんとなく買っていたもの。・・・4年前に発行された雑誌で100円で買った(*009)ものだが、一番役に立った気がする。右の2冊は、現地の軽井沢に置かれていた、フリーペーパー。食事のとき、クーポンでお世話になった。
 軽井沢を今振り返ってみると、見たところだけの感想だが、寂れ感をところどころに強く感じてしまった。あれは観光地としてのおごりとも受け取れる。昔はペンションといった建物や自然の佇まいは、確かに観光地独自のものだったが、全国的にモダンな区画整備が進み、ちょっとしたところに雰囲気のいい建物が普通に建つようになった昨今、観光地はより一層の美化や夢のある営業姿勢を迫られるように思う。こうして観光地というネームバリューに頼って、そこの地元住民の意識だけがぼんやりと立ち遅れるようであれば、そのうちバブルの時、雨後のたけのこのように造られ廃れていったテーマパーク施設の運命をたどるだろうね、きっと。(*010)

帰って見て気がついた。地元の美しさ!! 軽井沢から帰って、まだゴールデンなウィークの半ばのある日、ベランダに出ていたとき、そうして気付いたことがある。(*011)
 何も観光地らしい建物やイベント施設はないものの、僕が住んでいるこの地域環境は、清掃や整頓という点では軽井沢より、はるかに手入れがされていて美しいものなのだ。
 道端に空き缶やタバコの吸殻が落ちていることはないし、ゴミ捨て場もいたって常に片付けられている。慣れた気候環境に戻ってきて、あのなんとも噛み合わないような体調不良も治った。

 いつに無い新鮮さと感動を求めて旅(*012)をして、帰ってきたところにその答えがあるとうのは、小説や映画に珍しくない寓話的な手法だったりして、気恥ずかしくもあるけど、改めていつもの生活の場に美しさや、それを支える住民の息遣いを感じたのは事実。
 さまざまな人がいてさまざまな考え方があるけど、さまざま者たちがあらゆる角度から生活に携わった結果として、いま僕がいるところの美しくも素敵に映るバランスを生み出している。
 そしてこの地域に住む僕と妻は、その退屈に思えるほど平和な生活を、つくづく幸せに思う・・・。
 あの軽井沢の教会で見た、静謐な空間に通ずるものを、僕たちは望めば、どこにでも造れることがわかる。
 一人一人のイマジネーションが、僕らを幸せにする。

軽井沢旅想記*ちょっとした補説

軽井沢旅想記*ちょっとした説明をするサブノート (*001)
 こういうときって、風景が特別きれいに見えたりする・・・。

軽井沢旅想記*サブノートのちょっとした仕切り

軽井沢旅想記*ちょっとした説明をするサブノート (*002)
 断じて歳ではないゾ!断じて!!
 多分、ペンション・アレルギーか・・・。

軽井沢旅想記*サブノートのちょっとした仕切り

軽井沢旅想記*ちょっとした説明をするサブノート (*003)
 今回はぼんやりしすぎで、なんで終点までの列車を選ばなかったのだろう・・。
 多分、地獄のレストラン、ボンジョルノ・アレルギーのせいか・・・。

軽井沢旅想記*サブノートのちょっとした仕切り

軽井沢旅想記*ちょっとした説明をするサブノート (*004)
 小学1年の春の眠たげな教室の中で読む、ひらがなだらけの国語の教科書のような感じ。

軽井沢旅想記*サブノートのちょっとした仕切り

軽井沢旅想記*ちょっとした説明をするサブノート (*005)
 この3月に買った携帯電話には、200万画素程度のデジカメが付いているが、とてもじゃないけどホームページ製作には使えない精度のシロモノだ。
 ちなみに持っているデジタルカメラは、数年前のキャノンの今時型遅れのゴツく厚いIXY(イクシー)の200万画素。
 数年前のものでも、しっかりホームページ製作には問題ないし、今の携帯電話の同じ画素数のデジカメに比べて、画質は比べ物にならないくらい良い。
 しかしさすがに200万画素では物足りなくなってきたので、只今800万画素ぐらいで物色中!!!

軽井沢旅想記*サブノートのちょっとした仕切り

軽井沢旅想記*ちょっとした説明をするサブノート (*006)
ここに限らないかもっ!
そうかもっ!
間違いないかもっ!
絶対かもっ!

・・・・。

軽井沢旅想記*サブノートのちょっとした仕切り

軽井沢旅想記*ちょっとした説明をするサブノート (*007)
 山は冷えますのでなぁ。。。
 駅弁買い忘れても、トイレは忘れるなさるなよぉ。

軽井沢旅想記*サブノートのちょっとした仕切り

軽井沢旅想記*ちょっとした説明をするサブノート (*008)
 幼き頃、燃え上がる冒険心で、ウサギ追いし野山を駆け巡った僕であったが、そのくせ、ザザザッと引きずる音を出しつつ進む1mのミミズを草むらに見たときは、当時流行って感化されていた民放の水曜スペシャルの川口隊長を呪った・・・。

軽井沢旅想記*サブノートのちょっとした仕切り

軽井沢旅想記*ちょっとした説明をするサブノート (*009)
・・いま思えば、こうやって洗脳されていた気がする。。。

軽井沢旅想記*サブノートのちょっとした仕切り

軽井沢旅想記*ちょっとした説明をするサブノート (*010)
 なんとか村・・・、みたいな。。。

軽井沢旅想記*サブノートのちょっとした仕切り

軽井沢旅想記*ちょっとした説明をするサブノート (*011)
 あまりの天気の良さにつられて、プラス軽井沢への思いを重ねて、ベランダにクッションを敷いて寝そべって過ごした。
 ちなみにベランダから室内に入れてもらうとき、僕と妻はお互い本人かどうか、窓ガラス越しに声を張り上げて確認しあう。
[僕] 山ぁっ!!!
[妻] 川ぁっ!!!
 ふっ、我が家のセキュリティ強度は高い。

軽井沢旅想記*サブノートのちょっとした仕切り

軽井沢旅想記*ちょっとした説明をするサブノート (*012)
 次の目的地は、沖縄だ!!
 現在、他力本願で全国から激しくスポンサーを募集中!!!

軽井沢旅想記*サブノートのちょっとした仕切り
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